
Everlasting Love
第30章 仮面
今日はゴールデンウィーク1日目。
だけど、僕が通っている大学は1日目だけ授業があった。
光樹「ハァ…何でゴールデンウィーク中大学あるかなぁ…」
聖輝「まっまぁまぁ、今大学行っとけば夏休み長いから!」
光樹「まぁ、そうやけど…」
聖輝「…あっ!あのね、僕、昨日ヤスと仲直りしたの!」
光樹「へぇ、そうなんや。」
聖輝「うん!アップルパイも美味しいって言ってくれたの!」
光樹「アップルパイねぇ…そのキヨさんっていう婆ちゃん本間におったん?」
聖輝「いっいたよ!!あの時計屋さんの隣にアンジュ ド ボヌールってお店あったんだよ!!」
光樹「えぇ?じゃあ何で俺と一緒に行った時なかったん?」
聖輝「それね…僕も不思議に思ったんだ…でね、キヨさんに聞いたの。そしたら…」
光樹「そしたら…?」
聖輝「…話はぐらかされちゃった。」
光樹「はぁ?何やねん!肝心なところで…」
聖輝「ごめんごめん、でも不思議なことに、昨日もお店行ったらお客さん僕だけだったんだよね…」
光樹「気に入ってる割には人気ないねんな。」
聖輝「うっうーん…可愛いお店なんだけどなぁ…」
光樹「もしかして…その婆ちゃん客選んでるとか?」
聖輝「えっ?!そんなことしてるの?!」
光樹「いや、分からへんけど…」
聖輝「いや、キヨさんはそんな意地悪な人じゃないよ!そんなことしないもん!」
光樹「キヨさんって言われても分からへんからなぁ…」
聖輝「キヨさんはね、いい人だもん!」
光樹「はいはい、分かった分かった。」
