
Everlasting Love
第30章 仮面
聖輝「こっこれ…どんな味するんですか?」
キヨ「ふふ、舐めてごらん。」
聖輝「はっはい…いただきます。」
僕は一瞬ためらったけど、意を決して虹色のアメを食べた。
聖輝「……。」
キヨ「…どう?」
聖輝「…あっ!この味…マスカットだ!」
キヨ「そうかい…マスカットかい…」
聖輝「えっ?ちょっ…何ですか?」
キヨ「ふふ。このアメ玉はね、近々ご縁がある人の色の味になるんだよ。」
聖輝「ご縁…?」
キヨ「そう。マスカットは緑、つまり聖輝くんは近々緑の人と急接近するってことだね。」
聖輝「緑の人…?」
キヨ「緑が好きな人や、ラッキーカラーが緑の人とかね。」
聖輝「なるほど…緑かぁ…」
キヨ「ふふふ。アメは美味しい?」
聖輝「はい、マスカットの味がよく出ていてとっても美味しいです!」
キヨ「そうかい、あげた甲斐があるね。」
聖輝「んふふ、僕甘い物大好きなんです!」
キヨ「おや、そうかい。次聖輝くんが来るまでスイーツ用意して待ってるね。」
聖輝「ありがとうございます!」
緑の人と急接近…
緑の人って…誰だろう…
聖輝「あっ、僕そろそろ帰ります。」
キヨ「そうかい。来てくれてありがとね。」
聖輝「いえいえ、こちらこそお菓子とアメ玉ごちそうさまでした。」
キヨ「またいつでも来てね。」
聖輝「はい!」
僕はキヨさんに手を振ってお店を出た。
