
Everlasting Love
第5章 東京
聖輝「えっ…?!えっ…えっと…今何て…?」
社長「youはデビューするべきだ。」
聖輝「えっえっ?!僕が?!」
社長「初めて会った時からyouには素質があると感じた。Jrとして活動するよりも実際にデビューした方がyouにとってもプラスになる。」
聖輝「……。」
竹中「涼野くん!ソロデビュー決定だよ!」
聖輝「ソッソロ…?!…うっ…うそ…そんな…僕に限って…」
社長「youはいつか大物になる。私はそう確信している。」
聖輝「…あっあの…社長…」
社長「何かな?」
聖輝「…僕…この春から大学に通うのですが…」
竹中「履歴書にもそう書いてあったね。でも、ジャニーズ活動しながら大学に行ってる人も結構いるから、それに関しては心配しなくても大丈夫だよ。」
聖輝「いえ!そうじゃなくて…」
社長「何だ?」
聖輝「あっあの…僕…弁護士になりたくて…その……もし弁護士になれたら…その…アイドルを…辞めたいなと思ってまして…」
聖輝「すみません!本当は面接の時に言うべきだったのですが…僕…長くても5年程しか活動ができないので…その…デビューの件はありがたいのですが…辞退を…」
社長「構わない。」
聖輝「えっ…?」
社長「私はyouをデビューさせたいんだ。youじゃないとダメなんだ!グループなんていらない、you一人だけをプロデュースしていきたいんだ。」
社長「それに、youが事務所に入った理由は辛い過去を乗り越えて自分のことを好きになることだろう?you自身がその期間の中でどれだけ自分のことが好きになれるのかを、youの人生を私に預けてくれないか?」
聖輝「しゃっ社長…」
社長「頼む…」
聖輝「ぼっ僕なんかで…いいんですか…?」
社長「youじゃないとダメだ。」
竹中「涼野くん…」
聖輝「…いっ…一生懸命頑張ります…!よろしくお願いしますっ!!」
社長「こちらこそよろしく。」
竹中「よろしくね、涼野くん!」
聖輝「はい!!」
社長「さて、デビューの件なのだが…きみのデビュー曲披露日は決まっている。」
聖輝「はっはい…」
社長「10日後の3月24日だ。」
聖輝「とっ10日後?!」
