Everlasting Love
第5章 東京
デビュー曲披露までわずか10日間…こんなことがあっていいのだろうか…
聖輝「とっ10日間って…」
社長「すまないね、youを1日でも早くデビューさせたくてね。」
竹中「24日にフジテレビで大きな音楽番組があるんだけど、そこでデビュー曲を披露してもらおうと考えているんだ。」
聖輝「えっ?!いやっそれは…さすがに無理ですよ!!」
社長「そのために、10日間があるんだ。」
聖輝「えっ…?」
社長「10日間…休みなしになってしまうけど…デビューに向けてのレッスンから宣伝、PV作成まで、全てをやる。」
聖輝「そっそんな…」
竹中「ものすごくハードになると思う。でも、涼野くんは振り付け覚えるの得意だよね?」
聖輝「まっまぁ…ダンスは好きですけど…」
社長「頑張ってほしい。」
聖輝「……。」
竹中「…ダメ…かな…?」
聖輝「…いえ、やらせてください!」
竹中「涼野くん…!!」
聖輝「憧れで応募したわけでもないのに…芸能生活を長く続けられないのに…それでも…こんな僕をデビューさせてくれる社長の為にも…お父さんとお母さんの為にも…応援してくれてる友達の為にも…一生懸命頑張ります!!」
社長「そうか、それは良かった。これからもよろしくね。」
聖輝「はいっ!!」
竹中「よし!デビューが決まったところで、早速なんだけど…涼野くんの担当マネージャーを紹介するね。」
聖輝「えっ?マネージャー?」
竹中「うん、芸能人のスケジュールを管理してくれる、つまり涼野くんの相棒になる人かな。」
聖輝「僕の…相棒…」
竹中「そう、相棒。ちょっと待っててね。」
そう言うと竹中さんは、社長室から出て行った。
聖輝「担当マネージャーかぁ…」
社長「涼野くん。大学の入学式はいつ?」
聖輝「えっと、4月2日の月曜日です。」
社長「そうか…大学の課題はある?」
聖輝「そうですね…あります…」
社長「そっか…課題をできる時間を作ってあげないとね。」
聖輝「あっ、ありがとうございます!」
社長「よっぽどのことがない限りは学業優先で大丈夫だからね。」
聖輝「はい!」
ガチャッ
竹中「ごめんね、お待たせしました。じゃあちょっと入って。」
「失礼します。」