
Everlasting Love
第35章 消毒
〜♪♪♪
波野「あっ、ごめん。」
ピッ
波野「はい、もしもし…」
5大ドーム…
福岡、大阪、ナゴヤ、札幌、そして東京。
いつかあの広いステージを独り占めして思いっきり歌いたいなぁ…
波野「はい…はい…分かりました。失礼します。」
聖輝「波野さん?」
波野「あっ涼野くん…えっと…さっき曽川さんから連絡あって…その…特番のことなんだけど…」
聖輝「あっはい…」
波野「えっと…今嵐の出演についての返事がほしいって…」
聖輝「……。」
波野「涼野くん…?」
聖輝「…いえ、嵐さんはもう大丈夫です!ジャニーズは関ジャニ∞さんだけでいいです。」
波野「……。」
聖輝「説得しようと思ったんですけど…皆さんお忙しいですし、やめました!」
波野「涼野くん…」
聖輝「まっまさか松本さんに断られるとは思わなかったなぁ〜あはは。」
波野「…聞いたの…?」
聖輝「…松本さんから直接…聞きました…」
波野「…そっか…」
聖輝「…でも!僕…悲しくないですよ?お仕事で共演できなくてもプライベートでは普通に仲良くてしてもいいって松本さんに言われましたから…」
聖輝「いやぁ…それにしても僕に人を惑わす力があるなんて知らなかったなぁ〜」
聖輝「この惑わす力を上手いこと使ったら嵐と共演できるのかな?なんちゃって。」
波野「涼野くん…」
聖輝「波野さん…僕…大丈夫ですよ…?」
波野「本当に大丈夫なんだね?」
聖輝「はい!大丈夫です。」
波野「そう…だったら…どうして泣いてるの?」
聖輝「えっ…」
僕はいつの間にか涙を流していた。
