
Everlasting Love
第6章 10日間
3日目。
この日はデビュー曲のPV撮影。
「それでは今から撮影始めます!!よろしくお願いします!!」
聖輝「よろしくお願いします!」
PV撮影ってどれくらい時間かかるんだろう…4時間くらいかな…?
…まさか…PV撮影が…8時間もかかるなんて…
「はい!撮影終了です!お疲れ様でした!」
聖輝「お疲れ様でした!」
PVって作るのにかなり時間がかかるんだ…今までたくさんのPV見てきたけど…どれも相当時間かけて作ってるんだろうなぁ…
波野「お疲れ様。結構時間かかったね。」
聖輝「はい…こんなに時間がかかるとは思いませんでした…」
波野「そうだね。でも、すごくいい作品ができたね。」
聖輝「はい!…ちょっと恥ずかしいけど…」
波野「あははっ、可愛かったよ。」
聖輝「かっ?!…うぅ…」
波野「そっかぁ…可愛いって言われるのが嫌なんだね…」
聖輝「うっ…すみません…僕…」
波野「いいよ。それは仕方のないことだから。」
聖輝「……。」
波野「…いつかさ…可愛いって言われて…素直に喜べる時が来るといいね。」
聖輝「へっ?」
波野「確かに涼野くんは男の子だけど…見た目が女の子っぽいからね。」
波野「でもそれって、涼野くんの一番の魅力だと思うんだ!他の人には絶対ないものを涼野くんは持ってる。だから…それを素直に受け入れられる時がいつか来るといいね。」
聖輝「…はい…そうですね!」
波野「うん。」
聖輝「えへへっそれ昨日社長に言われました!」
波野「えっ本当?いやぁ…さすが社長だなぁ…ははっ!」
聖輝「あははっ!」
波野「帰ろっか。」
聖輝「はい!」
この時、不思議なことにこの2日間の疲れを全く感じなかった。
