
Everlasting Love
第6章 10日間
2日目。
この日もデビュー曲の歌とダンスのレッスン。
聖輝「ふわぁ〜…眠い…」
まだ昨日の疲れが残ってるなぁ…今日…頑張れるかなぁ…
ピンポーン
聖輝「あっ、波野さんだ。」
僕は急いでアパートを出た。
聖輝「おはようございます!」
波野「おはよう、涼野くん。」
聖輝「あの…体調は大丈夫ですか…?」
波野「うん、何とかね。涼野くんは大丈夫?」
聖輝「はっはい!大丈夫です!」
波野「そっか、じゃあ行こっか。」
聖輝「はい!」
僕は波野さんの車で事務所へ向かった。
昨日歌とダンスの練習してない…このままだったら間に合わない…!
僕は自主練をサボった分、今日のレッスンを昨日以上に懸命に取り組んだ。
その成果もあり、歌とダンスは完璧に覚えることができた。
波野「頑張ったね!涼野くん!」
聖輝「はい…ありがとうございます…!」
波野「今日も遅くまでお疲れ様。この調子だと明日PV撮影いけそうかな?」
聖輝「PV…はい!頑張ります!」
ついにPV撮影かぁ…あの曲から生まれるPV…何となく予想はついてるけど…
残り8日間の中で、PV撮影、雑誌や新聞のインタビュー、グラビア撮影、朝の情報番組のVTR出演の撮影、音楽番組の打ち合わせを行わなければならない。
さらに、限られた時間の中で大学の課題を仕上げないといけない。
18年間生きてきた中で最も忙しい10日間だ。
