
Everlasting Love
第6章 10日間
5日目。
この日は朝の情報番組のVTR出演の撮影と昨日とは別の雑誌のインタビューとグラビア撮影。
「このデビュー曲『My Darling』はどんな曲ですか?」
聖輝「えっとですね…これは…彼女さんがシャイな彼氏さんにもっと積極的になってって想いが込められた恋愛ソング…ですかね…」
「なるほど…これはジャニーズの楽曲の中では珍しいタイプですね。」
聖輝「そっそうですね…僕をイメージして作られたとか…」
「へぇ…涼野くんをイメージして…」
聖輝「はい…」
「なるほど、このデビュー曲を24日にテレビ初披露するということなのですが、カメラに向かって意気込みをどうぞ!」
聖輝「はっはい!えっと…24日…アイドルになってから初めてテレビ番組でお仕事します…えっと、こっこれをきっかけに…僕のことを知ってもらえると嬉しいです!いっ…一生懸命頑張ります、よろしくお願いします!」
「はい、ありがとうございました!」
「涼野くんは神戸出身ということなのですが、東京に来てビックリしたことはありますか?」
聖輝「そうですね…人の多さにビックリしましたね!」
「あぁ〜なるほど!確かにあの人だかりは尋常じゃないよね!」
聖輝「はい…道ゆく人達にドンッてぶつかっちゃうんですよね…」
「分かりますよ〜それ。東京のどこ行っても人が多いですからね…」
聖輝「そうですね…」
「そういえば…涼野くんって関西弁じゃないよね?」
聖輝「そっそうですね、両親が東京の人なので、僕も自然と標準語を話すようになりました。」
「へぇ…でも、周りが関西弁で喋ってたら関西弁うつらない?」
聖輝「僕、小さい頃は病弱だったので…あんまり外に出ることがなくて…」
「あっなるほど。そうでしたか。」
聖輝「イントネーションは関西よりなんですけど…関西弁しゃべれって言われると…無理ですね…」
「そっか、関西弁って簡単そうに見えて難しいですからね…」
聖輝「そうですね…言葉って奥が深いですね…」
「そうだね〜深いねぇ〜」
インタビューにはちょっとだけ慣れてきたかな…
でも…グラビア撮影の方は…まだ緊張するなぁ…
