
Everlasting Love
第6章 10日間
6日目。
この日は音楽番組の打ち合わせと残っているグラビア撮影。
「えっと、涼野くんはトップバッターのアーティストさんの次に登場してもらいます。」
聖輝「はっはい!」
波野「この時に涼野くんの特集が流れるんですね。」
「はい!涼野くんは今回の目玉の一つですからね〜」
波野「明日の朝刊と朝の情報番組で涼野くんのデビューの速報が流れます。3日後にデビュー曲初披露、そして更に1週間後にCDが発売されます。CDを買ってくれるかどうかはこの番組にかかっています。絶対に成功させましょう!」
「もちろんですよ!」
聖輝「よっよろしくお願いします!」
「涼野くん!思いっきり楽しんでね!」
聖輝「はい!」
波野「お疲れ様。いよいよ明日涼野くんのデビューが全国に知れ渡るよ。」
聖輝「はっはい…すごくドキドキしてます…!」
波野「どのアーティストもそうだけど、デビュー曲が一番の勝負だからね。」
聖輝「…僕…受け入れられるんでしょうか…?」
波野「どうして?」
聖輝「だって…僕…ジャニーズのくせに女々しいから…」
波野「大丈夫!それが涼野聖輝の一番の魅力なんだから!」
聖輝「でっでも…」
波野「涼野くんは今までのジャニーズとは違う!大丈夫、涼野くんは絶対に世間に受け入れられる!自信持って。」
聖輝「…はい…ありがとうございます…!」
波野さんの言葉を聞いて、僕は気持ちが落ち着いた。
