Everlasting Love
第7章 START
ピピピピ…
聖輝「んっ…」
朝、僕は目覚ましの音で目が覚めた。
聖輝「ふわぁぁ〜…」
時刻は6時。
波野さんが迎えに来るまで2時間。
聖輝「…よし!」
僕はいつも以上に身支度に気合いを入れた。
聖輝「えっと、忘れ物は…」
ピンポーン
聖輝「あっ、波野さんだ!」
僕はカバンを持って玄関を出た。
波野「おはよう。涼野くん。」
聖輝「おはようございます!」
波野「あれ?今日はいつもよりオシャレだね。」
聖輝「はい!ちょっと気合いを入れました。」
波野「そっか。今日は涼野くんにとって特別な日だもんね。」
聖輝「はい!」
波野「じゃあ行こっか。」
僕は波野さんの車に乗り込んだ。
〜♪♪
聖輝「んっ?」
こんな朝早くから誰だろう…?
聖輝「あっ…」
『聖輝へ。10日間お疲れ様。昨日はゆっくり休めたかな?今日は聖輝がアイドルになってから初めてテレビの前で歌を歌う日ですね。生放送だからすごく緊張するだろうけど…思いっきり楽しんでね。お母さんもお父さんと一緒に番組を見ながら応援するからね。もし…辛いことや苦しいことがあったら…我慢しないでいつでもお母さん達を頼ってね。どんなことがあってもお母さん達は聖輝の味方だからね。元気な姿をテレビで見られることを楽しみにしています。母より。』
聖輝「お母さん…」
波野「お母さんからメール?」
聖輝「はい…応援メールをもらいました…」
波野「そっか。じゃあお母さんの為にも今日のステージ成功させないとね!」
聖輝「はい!」
〜♪♪
聖輝「あれっ?もう一件来た…」
『聖輝!!今日の活躍、母さんと一緒に見守ってるからな!もしお前のことをいじめるような奴が現れたら父さんがぶっ飛ばしてやるから安心しろよ!いいか、どんな時でも悔いは残すな!失敗してもいいから何事にも全力でやるんだ!!応援してるぞ!!世界で一番聖輝のことを愛している父より。』
聖輝「あははっ!お父さんってば…」
波野「…羨ましいな…」
聖輝「えっ?」
波野「あっいや、何でもない。…頑張ろうね!」
聖輝「はい!」
お父さんとお母さんからもらったメールは他の人からもらったメールよりも特別な感じがして、そして何よりも嬉しかった。