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Everlasting Love

第42章 初デート



二宮「ここ、俺の行きつけ。」


聖輝「…えっ?」


連れて来られた場所は路地裏にある古ぼけたお店。


看板には『蒲田定食』って書かれていた。


聖輝「あの…ここ…ですか?」


二宮「うん。」


ガラガラ…


「へい、いらっしゃい!」


聖輝「わっわぁ……」


外装と同様に内装も年季が漂っていた。


二宮「はぁ…やっぱ落ち着くわ…ここ…」


聖輝「えっ?」


二宮「俺さ…ぶっちゃけ高級レストランの雰囲気とか好きじゃねぇんだよ。変に緊張して落ち着かないし…」


聖輝「そっそうなんですか…?」


二宮「それに、あんまり高級食材とか食べないから。」


聖輝「へっへぇ……」


「いらっしゃい!おっ、今日はまた別の子連れて来たの?」


二宮「まぁね。」


聖輝「こっこんばんわ…」


「あっ!きみ…涼野くんだよね?間近で見ると可愛いね〜」


聖輝「あっありがとうございます…」


二宮「俺、いつもの。お前は?」


聖輝「えっ?えっと…えっと…」


「オススメは彼のお気に入りメシだよ?」


聖輝「お気に入りメシ?」


二宮「俺と同じのんにする?」


聖輝「はっはい…じゃあ…同じものを…」


「はいよ!」


聖輝「あっあの…ここ…どれくらい通ってるんですか?」


二宮「ここ?そうだな…デビューしたての時から通ってるかな。」


聖輝「えっ?!じゃあ10年以上通ってるってことですか?」


二宮「まぁ…そうなるな。」


聖輝「すごい…常連の常連さんですね!」


二宮「うん。」


聖輝「へぇ…でも意外ですね、芸能人といったら超高級レストランしか通わないイメージがあったので…」


二宮「どんな偏見だよ。」


聖輝「だっだって、芸能人ってお金持ちのイメージがあるから…」


二宮「お金持ちねぇ…」


聖輝「だからファミレスとかチェーン店には行かないのかなって…」


二宮「それは個室がないから行かないだけ。」


聖輝「そんなに個室がいいですか?」


二宮「さっきも言ったけど、プライベートまで干渉されるのが嫌なの。」


聖輝「へぇ…芸能人ってそういう人達が多いんですかね…」


二宮「まぁね。」

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