Everlasting Love
第8章 入学式
光樹「いやぁ…やっぱすげぇなぁ…東京…」
聖輝「そうだね、人も建物も多いし…」
光樹「うわぁ…俺絶対学生の内に5人は芸能人見かけそうやわ。」
聖輝「えっ?本当に?」
光樹「いやだってさ、芸能人って大抵東京に住んでるんやろ?最低でも5人は見かけるやろ〜」
聖輝「そっそうかなぁ…」
光樹「まぁ、聖輝は既にたくさんの芸能人としゃべってるもんな。」
聖輝「そっそれは…お仕事でしゃべってるだけで…プライベートでは……」
光樹「松潤だけ?」
聖輝「うっうん…」
光樹「ええなぁ…俺も松潤に会ってみたいわ。」
聖輝「もう本当にカッコよかったよ!白馬の王子様って感じだったもん!」
光樹「はぁ…このお店に松潤来んかなぁ…」
聖輝「いやいや…そんな奇跡起こるわけないよ…」
光樹「やっぱり?」
聖輝「それに芸能人って…個室があるお店にしか行かないと思うんだよね…」
光樹「俺らがっつりオープン席やけどな。」
聖輝「あははっ確かにそうだね!」
光樹「お前は大丈夫なん?個室じゃなくて…」
聖輝「そうだね。特にそういうのは気にしないかな。」
光樹「まぁ、男女のデートって訳じゃないしな。」
聖輝「デートだったらこんな堂々とできないよ!」
光樹「せやな!」
聖輝「…デートかぁ…」
光樹「…聖輝…あのこと…」
聖輝「…うん…まだちょっと引きずってるけど…あの夢は見なくなったんだ!」
光樹「あっ本間に?」
聖輝「うん…何でだろう…充実してるからかなぁ…」
光樹「そりゃええことやな!」
聖輝「うん…このまま…もう一生夢の中に出てこなければいいけど…」
光樹「せやな…」
僕がジャニーズのオーディションに応募してから、あの夢は見ていない。
もしかしたら…ジャニーズというものがあの悪夢を追い払ってくれているかもしれない。
聖輝「やっぱりジャニーズってすごいなぁ…」
光樹「んっ?何か言った?」
聖輝「あっううん!何でもない。」
僕は誤魔化すようにカルピスを一口飲んだ。