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箱……録

第3章 宝箱の鍵

そして…
後藤の事を…

もっと思い出そうと…



ゆっくり目を閉じる―――…




“モッちゃん”


“サク”



“宝箱に―――――…“





「―――――…宝箱…?」



ふと―――…“宝箱”の存在を思い出す





「そうだ……


私――――…サッちゃんと一緒に宝物を……集めるのを遊びにしていた様な…」



幼い私は野山を駆け巡る活発な子だった―――――…




父が仕事で遅くなると……


よくサッちゃんの家に行っていたなぁ…


私が5歳で――――…



サッちゃんが…3歳…







「あれ――――…?

宝箱って――――…鍵…無かったかな?」




シャワーを止めて…私は、
滴る水滴を見つめ――――…



“鍵”の存在に……



記憶の霧が、少しだけ晴れた気がした!!


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