箱……録
第5章 宝箱の―――…なか
がだ――――――…
モッちゃんは…
私の事なんか忘れていた…
昔の事を―――――――…
忘れ――――…
男と遊んでいた――――…
清いはずのモッちゃんの体は…
すでに…三人の男を受け入れ…
私の事や…
母の事すら忘れ―――――…
笑いながら生きていた―――…
モッちゃんが私の前から消えて―――…
17年と…110日目…
同じ大学に入学し……
同じサークルに入り…
モッちゃんが私を思い出すことに…賭けた…
なのに―――――――…
「――――――…サッちゃん!開けて!開けて……私達友達でしょ?」
ここにいるモッちゃんは…
いまだに私を思い出していない…
「…友達なら…忘れないでよ」
私は、宝箱の扉の向こうから聞こえる声を…
あの時の母の叫びと重ねる…
まるで……
自分がモッちゃんになったかのよう…
「そうだ―――――…
今度は私が…
宝箱を使う番―――――…
大事なものを―――――…
ここに入れて…大切にする」
モッちゃんは…
私の事なんか忘れていた…
昔の事を―――――――…
忘れ――――…
男と遊んでいた――――…
清いはずのモッちゃんの体は…
すでに…三人の男を受け入れ…
私の事や…
母の事すら忘れ―――――…
笑いながら生きていた―――…
モッちゃんが私の前から消えて―――…
17年と…110日目…
同じ大学に入学し……
同じサークルに入り…
モッちゃんが私を思い出すことに…賭けた…
なのに―――――――…
「――――――…サッちゃん!開けて!開けて……私達友達でしょ?」
ここにいるモッちゃんは…
いまだに私を思い出していない…
「…友達なら…忘れないでよ」
私は、宝箱の扉の向こうから聞こえる声を…
あの時の母の叫びと重ねる…
まるで……
自分がモッちゃんになったかのよう…
「そうだ―――――…
今度は私が…
宝箱を使う番―――――…
大事なものを―――――…
ここに入れて…大切にする」