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心はまるで水車のように

第8章 出会いカフェ

「初めまして」

 おじさんと他愛もない話をすると、十分でタイマーが鳴る。

「おじさん、美羽ちゃんともっとお話がしたいな」

 そう言って、おじさんは一万円を取り出した。

「あ、えと、はい」

「どこ行きたい?」

「ハンバーグとか食べたいです」

 私とおじさんは店を出た。おじさんはハンバーグをおごってくれ、カラオケにも行った。これで一万円。私は声高らかに笑う。周りは、なんだこいつという目で見てくるが、おかまいなしだ。私は、またカフェに戻った。

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