
Sinful thread
第4章 追想
希美の身体を引き寄せ、ベッドに寝かせる。
ここまで来ると、僅かに残された理性なんて何の役にも立たない。
膨れ上がった欲望と本能で、覆い隠されていく。
初めて見た希美の身体は、見るに堪えない程に艶めかしく、更に俺の欲望を掻き立てる。
今夜のことを忘れろって言ったのは、俺なのに。
俺自身が、忘れられなくなりそうだ。
希美の声も、身体も、体温も……。
ひとつひとつを脳裏に刻み付けるように、探るように、確かめるように。
俺の指で、舌で、希美が感じてくれているのが、ほんとに嬉しい。
『希美、ほんとに、後悔しない?』
『……もう、遅いよ……』
そして、そう言って少し微笑んだ希美に、ゆっくりと俺自身を押し入れていく。
……ダメだ。
今までにないくらい、興奮してる。
欲望を抑え切れずに、激しく腰を動かすと、部屋中に希美の甘い喘ぎが響き渡った。
