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Sinful thread

第6章 色情



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「このお店、初めて来たけどいい感じだね」


デキャンタワインをグラスに注ぎながら、芽依がそう言って微笑む。

仕事を終え、二人で来たのは、隠れ家的なイタリアンバル。
落ち着いた、薄暗い照明の店内は、確かに雰囲気がよかった。


「今日もお疲れ様」


グラスをこっちに差し出した芽依に釣られて俺もグラスを差し出すと、遠慮がちにグラスがぶつかる、小気味いい音が響いた。


芽依が美味しそうに口をつける。


「芽依好きなの?」


「うん、大好き」


グラスにしようとした俺を止め、デキャンタを頼んだのは芽依だ。

まだ飲み始めたばかりなのに、芽依のグラスにはもう半分も残されていなかった。


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