「変態、消え失せろ。」
第3章 「変態って女子の敵だ。」
「へぇ……」
「だ、大丈夫!
ゴム越しだったから!」
言ってからそういう問題じゃねぇよ、と冷静になる。
だって絢君の周りが冷気に囲まれて来てるんだよ?
如何にも怒ってんだよ?
怖くて全くフォローにならない言い訳もしたくなるよね!?
「絢先輩、どうどう」
「うるさい黙れ変態。
俺は今苛ついてんの。」
「カルシウムいります~?」
「いるかよアホ」
ああもういい。そのままじゃれていてくれ。
私はその隙に、ドアにそぉっと手を掛け逃げ出した―――はい、無理でしたね。
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