「変態、消え失せろ。」
第3章 「変態って女子の敵だ。」
「君に、宣戦布告だよ。
この子はオレの彼女にする」
「は?」「は?」
「……つくづく思うんだけど、息ぴったりだよねー。」
そりゃ、私と絢君は幼なじみだし。
……じゃない。は? 暑さで変態はさらに頭がどうかなってしまったのか?
絢君も同じ顔して……いや、邪悪な顔してるわ。こっえー。
絢君は気だるげに口を開く。
「変態君、頭大丈夫?
俺がいうのはなんだけど、俺の彼女は顔も人並みだし、運動神経も悪いし、口も悪いし、勉強ぐらいしか取り柄がないよ?
どこに惚れ―――ぐはあっ」
「天誅っ!!
どーせ私は、顔も人並みで運動神経も悪いし、口も悪いし、勉強ぐらいしか取り柄がないし、絢君みてぇなタラシ技もできねぇよバーカ!」
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