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Love Wonderland

第1章 Special Day

ひとしきり笑い終わったら、急に沈黙が訪れた。


「…かず。」


大きくて細い手が俺の頬を包む。


ちらっと時計を見ると、23時50分くらいだった。


「…相葉さん、お誕生日おめでとう。」


いつもなら絶対できないけど、
今日は特別な日だから。


相葉さんの背中に腕を回して、自ら唇を重ねた。


「これからも、よろしくね?」


相葉さんは、こちらこそって笑ったあと
すぐに真面目な顔に変わって


「かず、抱いていい?」


って俺の顔を覗き込む。


「いちいち確認しないでいいから…」


唇を尖らせてやると、その唇に指を当てられた。


「ベッド、行こっか。」


こくん、と頷くと、突然のお姫様だっこ。


もう…どっからそんな力沸いてくるんだよ…


そっとベッドに横たえられると、相葉さんが棚の上に目をやった。


「あらにのちゃん、大胆なことして。」


「うっさい。」


棚に置いておいたのは、いつも使ってるローション。


いつもは棚の中に入ってるけど、今日はさっき出しといたんだ。




「ね、まーくん。今日は、たっぷりかわいがってね?」



【END】

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