刑事とBG
第2章 刑事とBG~後編~
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「あー疲れた…とりあえず明日の朝にヘリで応援が来るらしいぞ」
『…うん』
本日の捜査はここまでということになり、斉藤とゆうひは部屋に戻った。
「若干腹減ったかもなー…」
『…うん』
「おい、いつまで服掴んでんだよ?」
ゆうひはさっき斉藤に抱き着いてから、ずっと斉藤の袖口を掴んだままでいた。
『…離れたくない…から///』
「…///」
斉藤はゆうひに袖口を掴ませたまま、部屋の奥まで歩いて行った。
「じゃあ…」
ゆうひをベッドに座らせ、自分はゆうひに向かい合った。
「離してやんねぇよ」
温かくて優しいキスに押され、ゆうひは斉藤と一緒にベッドへ倒れた。
『さぃ…とぅ///』
重なっていた唇が一旦離れたかと思うと、お互いの目が合った。
愛しい瞳がこんなに目の前にある…
そう思う間もなく、また唇が重なった。
舌をノックさせると、相手の中にスルスルと入っていった。
『ん…ふぅ…///』
「…っ///」
唇と唇に出来た隙間から、何となく甘い声が漏れる。
自分のものだとわかっていても少し興奮してしまうのは、きっと斉藤が一緒にいるせい…