刑事とBG
第2章 刑事とBG~後編~
「おい、圭吾。どこ行ってたんだよ~」
部屋の扉を開けると、護がイライラした口調で話しかけてきた。
「待たせて悪いな」
そう言って圭吾は懐からタバコを取り出した。
「あ」
いつも吸わないやつが珍しく吸おうとしている…
「圭吾先輩、任務中はタバコ吸ってはいけないんですよね?」
祐司が少しムスッとしたまま聞くと、
「今だけ特別許可する」
圭吾はクスッと微笑した。
「はぁ? 圭吾…まさかお前やっちゃったわけ?」
よく見れば胸のボタンが2つ外れている。
普段タバコを吸わない圭吾だが、タバコを吸うときは必ず女とやった後なのを護は知っていた。
「あ~もう、何やってんだよ、こんな時に!」
護はドカッとソファーにもたれた。
「俺は寝る」
そう言った瞬間、護は深い眠りに落ちていった。
それを見て祐司は苦笑する。
「祐司くんも、寝ていいよ」
「じゃあ、一本吸ってから」
こうして、それぞれの夜は過ぎていった。