しなやかな美獣たち
第2章 ♠:What is Love?【純愛ホラー・BL】
夜中、目が覚めると知らないヤツにちんこを握られていた。
「誰?」
ボーッとする頭は目の前で起こっている事についていけてない。俺は目を擦りながら、眼鏡を探して掛ける。
もう一度、自分の下半身に目をやると、そこには誰も居らず、ちんこだけが勃ったまま天井を仰いでいた。
「夢か…」
そう思い、俺は眼鏡を外すと、もう一度、ベッドに潜り込む。
いや、待て!
何で俺はちんこを出していた?
暑くて脱いだのか?この真冬に?
暖房は入っていないぞ?
…どうも解せない。
AV見たまま寝た?
いや、昨日はちゃんと片付けて寝た筈だ。
では、何故?
俺は三秒考えた。
この部屋には俺しか居ない訳だし、勝手にパンツがずり落ちる程、ゴムも緩くなっていない訳だから、俺が自分で脱いだのだろうと結論付けるしかない。
俺は考えても仕方がない事に、労力を使うような無駄な足掻きはしない主義だ。
俺はごそごそとパンツを上げると、頭から布団を被って再び眠りの態勢に入る。
うとうとと仕掛けた時だった。
股間の辺りで何かがもぞもぞと動く気配。
何なんだ。あっ…。でも…。
気持ちいいかも…。
俺は美女に股間をさわさわと触られている夢を見る。その美女がお口で俺にご奉仕。
頭の片隅で、これは夢精コースだな、なんて考える。
んん?俺は起きているのか?
”ガバッ!”