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しなやかな美獣たち

第4章 ♥:オオカミ少年とヒツジ女子【年下♂×年上♀】


 私を攻め立てる坊ちゃまは、とても楽しそうで。坊ちゃまが楽しんでくれるのは、とても嬉しい。

 けれど、私の身体は坊ちゃまと一つになりたいと。坊ちゃまに激しく揺さぶられたいと訴える。

 私が浅ましくも強請ると、坊ちゃまは口の端を吊り上げて、「もっとちゃんと強請れ」と意地悪な事を言う。

 初めてのくせして、この余裕はなんだろうか。人の上に立つ者として生まれてきた天賦の才なのだろうか。

 「由愛(ユメ)っ! お前が好きだっ!!」

 揺さぶられながら、下の名前を呼ばれ、私の心と身体がキュンと締め付けられる。

 「ふっ……。また締まったなっ!? お前は名前を呼ばれるのが好きなのか!? そうなのか? 由愛っ!!」

 私の中を激しく衝き上げながら、坊ちゃまはそう言ってニヤリと笑う。

 悔しいけれど、私はこの方には、恐らく一生勝てない。

 若いからか回復が早く、何度も私を求めては、私を揺さぶる坊ちゃま。

 私はこの年下の主に身も心も溶かされながら、一生彼に尽くす事を心に誓った。




~オオカミ少年とヒツジ女子~

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