しなやかな美獣たち
第4章 ♥:オオカミ少年とヒツジ女子【年下♂×年上♀】
いつか坊ちゃまは、私の手を離れて他の女性と結ばれるだろう。私と彼とでは、同じ館に住んでいても、生きる世界が違うのだから。
でも、せめて。それまでは。
いえ、それから先も。
我が主が望んでくれるのであれば。
私はずっと貴方の執事でおります。
坊ちゃまの舌が、私の官能を引き出すように胸の尖りを転がす。もう片方の尖りは指先で弾かれ、切なくて痛い程に勃ち上がる。
坊ちゃまは、私の身体中に口付けを落とし、自分のものであると言わんばかりに赤い刻印を刻んでいく。
私の肌を撫でる掌の動きは、拙くて。それがもどかしくて。そして愛おしい。
「お前、僕の執事だろう? ちょっとは協力して導けよ!」
「何を仰います。「お好きなように」と、申し上げたではありませんか?」
「いいから! どうして欲しいのか言ってみろ。お前の身体の事を全部僕に教えろ」
私は少し呆れながらも、坊ちゃまに私の全てを伝えていく。坊ちゃまは東江家の跡取りであり、とても優秀な方だ。飲み込みもとても早い。そして探求心が旺盛な方だ。
「ああっ!! 坊ちゃま……、そこは……っ!!」
「何だ? ここが良いのか? 中がヒクヒクして指を締め付けてくるぞ?」
私の膣(なか)を探る坊ちゃまの指が、臍(へそ)の裏側の官能ポイントを探り当て、そこを指先で擦り上げると、私の腰は浮き上がる。