旅は続くよ
第26章 坂道にて
S「行ってくる。智くんはバニラでいいの?」
O「おう。ついでに他の奴らの分もいっぱい買ってきてね」
そっか
今日は久々に5人揃うと言ってたな
コンビニでどのアイスがいいか散々迷って
皆が喜ぶように必要以上の量をいろんな種類で買って
帰り道に、俺の随分前を歩く見覚えある2人組を見つけた
あれは多分…
早足に歩いて確認した
やっぱり、ニノと雅紀だ
久しぶりに雅紀が帰ってきたんだ
S「おーーいっ!」
声を掛けても届かない
追いつこうと小走りに近づく内に
2人は角を曲がって坂を上り始めた
S「くそっ」
コンビニの袋をガサガサいわせて走るスピードを上げ
何とか追いつこうと坂道を上り始めた俺の目に映ったのは
手を繋いで歩く2人
お互いの顔を見て笑い合う2人
…自然と
何も考えられなくなった頭が足を止めた
薄暗くなった街を2人は一緒に歩いてく
俺の目の前を
仲睦まじく、手を繋いだままで
…そっか
…そういう事かよ
2人の姿が坂を上りきる頃見えなくなった
それでも俺は暫くその場を動けなかった
O「おう。ついでに他の奴らの分もいっぱい買ってきてね」
そっか
今日は久々に5人揃うと言ってたな
コンビニでどのアイスがいいか散々迷って
皆が喜ぶように必要以上の量をいろんな種類で買って
帰り道に、俺の随分前を歩く見覚えある2人組を見つけた
あれは多分…
早足に歩いて確認した
やっぱり、ニノと雅紀だ
久しぶりに雅紀が帰ってきたんだ
S「おーーいっ!」
声を掛けても届かない
追いつこうと小走りに近づく内に
2人は角を曲がって坂を上り始めた
S「くそっ」
コンビニの袋をガサガサいわせて走るスピードを上げ
何とか追いつこうと坂道を上り始めた俺の目に映ったのは
手を繋いで歩く2人
お互いの顔を見て笑い合う2人
…自然と
何も考えられなくなった頭が足を止めた
薄暗くなった街を2人は一緒に歩いてく
俺の目の前を
仲睦まじく、手を繋いだままで
…そっか
…そういう事かよ
2人の姿が坂を上りきる頃見えなくなった
それでも俺は暫くその場を動けなかった