
旅は続くよ
第37章 兄弟
Mside
A「じゅーん!コッチこっち~」
夕方待ち合わせたコーヒーショップは、サラリーマンや学生でごった返してて
まー兄はどうせまだ来てないだろうとアイスコーヒーを持って空席を探してたら
席から腰を浮かせて手を振る姿が見えて、慌てて駆け寄った
M「来てたんだ。早かったね」
A「超特急で仕事終わらせてきちゃった」
今日の終業時間は聞いていたから、たぶんまだ着いて間もないはず
でも手許のアイスラテは半分くらいに減っていて
笑ってる額は薄っすら汗ばんでる
文字通り走って来てくれたのかも…
そう思うと嬉しくなった
M「そんなに俺に早く会いたかった?」
A「うん」
M「ふはっ」
照れ隠し半分でからかったのに素直に返事されて、思わず吹き出してしまった
A「…え、なに?」
M「ふふっ、何でもない。可愛かっただけ」
ああ、もう敵わないな
そうやってまた赤くなるんだもん
もともと感情表現が素直な人だけど、恋愛面でもこんなにストレートだなんて…
俺はそれに最初戸惑ってばかりだったけど、最近はそれが嬉しくてしょうがない
浮かれちゃってんだ
ホントはここで抱きしめちゃいたいぐらい
こんな場所じゃ手も握れないのが残念で堪らない
A「コレ飲んだらさ、すぐパスタ屋行こっか」
M「え、もう?」
A「うん。だって凄く人気なんだって。並ぶのに時間掛かったら嫌じゃん」
M「ふふっ、そう思って予約しといた」
A「えっ、ホントに?」
M「うん。ただね、いい時間取れなくてちょっと遅めなんだ。
まだだいぶ時間あるから…、何処か行きたいとこある?」
A「ん~…、特にないかな」
M「じゃあボーリング行こうよ。この前そんな話してたろ?」
外でのデートもこれで2度目
最初のデートは街をブラブラ歩いて一緒に酒を飲んだだけ
飲酒以外はまるっきり中学生のデートみたいだったけど
あんなに楽しい時間は生まれて初めてだった
想いが通じ合うという事がどれほど世界を変えるのか…
今まで見てきた物も違って見える
食べ慣れた物すら違う味がする
まー兄といる幸せが、どんなに世界を輝かせるか
俺はあの時間で初めて分かったんだ
A「じゅーん!コッチこっち~」
夕方待ち合わせたコーヒーショップは、サラリーマンや学生でごった返してて
まー兄はどうせまだ来てないだろうとアイスコーヒーを持って空席を探してたら
席から腰を浮かせて手を振る姿が見えて、慌てて駆け寄った
M「来てたんだ。早かったね」
A「超特急で仕事終わらせてきちゃった」
今日の終業時間は聞いていたから、たぶんまだ着いて間もないはず
でも手許のアイスラテは半分くらいに減っていて
笑ってる額は薄っすら汗ばんでる
文字通り走って来てくれたのかも…
そう思うと嬉しくなった
M「そんなに俺に早く会いたかった?」
A「うん」
M「ふはっ」
照れ隠し半分でからかったのに素直に返事されて、思わず吹き出してしまった
A「…え、なに?」
M「ふふっ、何でもない。可愛かっただけ」
ああ、もう敵わないな
そうやってまた赤くなるんだもん
もともと感情表現が素直な人だけど、恋愛面でもこんなにストレートだなんて…
俺はそれに最初戸惑ってばかりだったけど、最近はそれが嬉しくてしょうがない
浮かれちゃってんだ
ホントはここで抱きしめちゃいたいぐらい
こんな場所じゃ手も握れないのが残念で堪らない
A「コレ飲んだらさ、すぐパスタ屋行こっか」
M「え、もう?」
A「うん。だって凄く人気なんだって。並ぶのに時間掛かったら嫌じゃん」
M「ふふっ、そう思って予約しといた」
A「えっ、ホントに?」
M「うん。ただね、いい時間取れなくてちょっと遅めなんだ。
まだだいぶ時間あるから…、何処か行きたいとこある?」
A「ん~…、特にないかな」
M「じゃあボーリング行こうよ。この前そんな話してたろ?」
外でのデートもこれで2度目
最初のデートは街をブラブラ歩いて一緒に酒を飲んだだけ
飲酒以外はまるっきり中学生のデートみたいだったけど
あんなに楽しい時間は生まれて初めてだった
想いが通じ合うという事がどれほど世界を変えるのか…
今まで見てきた物も違って見える
食べ慣れた物すら違う味がする
まー兄といる幸せが、どんなに世界を輝かせるか
俺はあの時間で初めて分かったんだ
