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旅は続くよ

第41章 いいの?

A「…あっ…」

ベッドの上で潤に耳朶を舌でなぞられるだけで声が出ちゃう

今まで女の子と付き合って、中には積極的なコもいたけど、こんな風に感じた事は1度もないよ

潤だけ

首筋に何度もキスされて、その舌が胸の粒を押し潰すように嬲ってくると、腰からゾクゾクした感覚が競り上がってくる

おっぱいで感じちゃうなんて…俺、変態みたいじゃん?

もう片方の粒を指先で摘まれてクリクリと捏ねられれば

「フぁッ、…ん……」

我慢しきれなくて、思わず声が漏れちゃう…


そう

我慢してんだ

あんまり声出さないように…


こういう関係になったばかりの頃は何も考えてなかった

感じるままに声出して、本能のままに動いてた

でも、だんだん抱かれるのが気持ちよくなってきて、狂いそうで叫びたくなってる自分に気づいて

なんかさ…

俺、変わってきてんじゃね?って

このままじゃ嫌われたりして…って、思っちゃって…


もちろん潤はそんな事言わない

でも優しいから、思ってても言わないのかもしれない

だって考えてみれば、自分の彼女が『セックス大好き!』って毎日毎日絡みついてきてアンアン啼いたら、普通の男はドン引くよね?

ましてや自分の兄がそんな事したら…

いくら潤でも…

だから、こんな自分が恥ずかしいんだ

なのに


「…ぁっ…」

潤の手が下に伸びてきて、俺の欲望に触れた

撫でられただけで分かる、骨が入っているかのような硬さ

おっぱい弄られただけで、俺こんなんなっちゃってる…


ゆっくりと摩られて、ゾワゾワッと痺れてくるような感覚

後ろの穴にもローションをたっぷり塗られて、指が入り口の周りを彷徨う

早く…挿れて欲しいな……

クルクルと撫でてた指がピタッと穴の入り口で止まって、

…来る…っ……

ギュッと目を瞑った時

M「…止めとく?」

潤の声がした


A「…え?」

M「だって…、何か我慢してるでしょ…」

半身を起こして見ると、潤の切なそうな顔

え、何で?


M「いいよ。そんな…無理しなくても…」

A「無理って…。え、してないよ?」

M「うそ」

A「嘘じゃないよっ」

M「じゃあ何でそんな我慢してるみたいに、口閉じたり目ぇ瞑ったりしてんの?」

A「それ、は……」

確かに我慢してるけど、無理してるワケじゃなくて、むしろその逆なのに…

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