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旅は続くよ

第5章 一緒にコタツ

S「ニノは男だよ?」

O「だから?」

S「…だから、って…」

それが全てじゃねーの?

だって男同士なんだから

恋愛なんて…

O「有り得ない?」

S「でしょ?」

O[じゃあ、俺とニノがチューしても笑ってられっか?」

S「な…っ!?」


チュー?

チューですと!?

智くんとニノのキスシーンを想像して、すぐに打ち消した

バカ

嫌だよ、そんなの

でも、反射的に智くんの顔が俺の顔にすり替わって

そんな自分に驚いた


ニノを…好き?

俺が?



O「さ~て、と…。俺も風呂入ってくらぁ」

S「えっ!?今、雅紀とニノが入ってるよ?」

それでも構わず智くんは立ち上がった

O「おう。知ってる」

S「幾らなんでも3人は狭くない?」

O「頭かてぇな~。やってやれねー事はねーよ」

頭固いとか、そういう問題か…?


暫くして風呂場から

AN「ぎゃーっ!!」

悲鳴が聞こえて、すぐにそれは大きな笑い声に変わった


3人して暴れてんな…

近所迷惑にならなきゃいいけど


そんな事を思いながら

俺は“好き”について、ザワザワした気持ちで考えてた




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