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旅は続くよ

第6章 一緒にゲーム

Aside



さと兄が乱入してきて3人で散々風呂で騒いで

しまいに潤にウルサイ!と怒られて

大人しく俺の部屋でニノとゲームしてる


A「…あ、くそっ」

N「そういう時はさ、空中コンボ狙ったら?」

A「どうやんの?」

N「まずさ、キックで敵を空中に打ち上げんの。ほら」

A「うわっ。そんで連続キック?」

N「黙れ素人。引き寄せてジャンプして…、ね?リフトモード」

A「お~、すご~い!」

N「んで武器でこうやってドロップで落ちる前に…おりゃ、オーバーフィニッシュ」

A「かっけ~!」

N「ほら、やってみ?」


言う通りにやってみると

A「できたっ!」

N「高得点で勝てんでしょ?」

A「潤に教えてやろ」

N「んふふっ、兄貴風吹かして。
俺から教わったってバレちゃうよ?」

A「黙っててよ。『まー兄すごい』って言ってもらうんだから」

N「たかがゲームで?出来の悪い兄貴は大変だね」

A「うるせーよ」


笑った後、ニノが欠伸したから時計を見ると

やば、もうこんな時間か

A「そろそろ止めようか」

N「え、…もう寝る?」

A「ん?だって…」

N「そっか…、そだね。アンタ明日も仕事だもんね」


そりゃ明日も仕事だけど

それ以前にニノは明らかに眠そうなのに

ゲームをセーブしてノロノロと動く様子を見てると

なんだか変だ


A「もしかして…眠れない?」

俺が問いかけると、ニノは困ったような顔をした

A「…またあの夢見てんの?」


『また』と言ったのは

以前もそんな事があったから


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