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夢。 〜 O×S×A×N×M 〜

第1章 大宮 story

★大野Side★



…痛っ!


ふわふわ上下に揺れてたと思ったら
荷物みたいにドサッと身体を投げられた


もっと大事に扱えよな、まったく。


頭は起きたけど目が開かない
一気飲みなんかするんじゃなかったな
頭いてーよ。



『ホントにごめんね、二宮くん。
初日からこんなで』


翔ちゃんの声だ。


『いや、そんな』


あ、二宮くんだ。


声が遠のいて何言ってるかよくわかんない。
ここ何処?
何処って、翔ちゃん家か。



バタン、とドアの閉まる音がして静かになった

俺一人ぼっち?
えー。やめてよ。
起きるから。
今すぐ起きるから!


モゾモゾと重たい身体を動かすと

あっ。やべ。落ち…



ー ガチャッ ー



またドアの音がして
パタパタとスリッパを鳴らす音がこちらに近付いてきた


落ち…てない。

支えられてる。
俺、助かった。


ありがとう、翔ちゃん!


渾身の力を振り絞って腕を伸ばすと
俺の腕の中にふにゃっと柔らかいモノを捕らえた



え。ナニコレ。

この感じは翔ちゃんじゃない。
でも一応聞いてみる




大野「…翔ちゃん?」

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