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夢。 〜 O×S×A×N×M 〜

第1章 大宮 story

唇到達まであと数ミリってとこで





大野「Zzz…」


大野さんの寝息が聞こえて
口の中の少し温くなった水を
思わずゴクリと飲み込んだ



二宮「寝んなや…」



俺の覚悟を無下にしやがって。
はぁっ。と溜息をついた



何よ、その天使みたいな寝顔。

…整った顔してんな。
指も腕も細くて綺麗だし
中性的っていうか。
そりゃ、客にケツ触られるわな。



なんか今日は疲れた。
もう寝よ。

タオルケットを一枚引っ張り出して
ソファーにゴロンと横たわって目を閉じた



二宮「おやすみ、大野さん」








んー…
腰痛ぇ…


目が覚めると昼近くになっていて
ベッドで眠っていたはずの大野さんの姿はそこにはなかった。


帰ったんだ


濃い目のアイスコーヒーを淹れて
タバコに火を点けた




ー ガチャッ ー


ん?

大野さん?



大野「あ。ただいま。
飯買ってきたけど、食う?」


『ただいま』
って
ここ、俺ん家!

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