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アスタリスク【ARS.O】

第10章 宴【アキ】

宴は終わった。

「送ってくよ。」

潤が私のカバンを持ってくれた。

櫻井は、タクシーに乗って帰っていった。

相葉とママと二宮が、私たちを見送ってくれた。

「ごちそうさまでした。おいしかったです。」

私は相葉とママにお礼を言った。

ママがレジ袋に入ったパックを渡してくれた。

「アキちゃん、スリムで素敵だけど、ちゃんと食べなきゃだめよ?」

パックの中には、餃子が入っていた。

「冷凍しとくといいよ。俺もマンションの冷凍室にいれてあるんだ。」

相葉がニコニコと教えてくれた。

「ありがとう…。」

私は、オジサンに続いて潤の車の後部座席に乗り込んだ。

窓を開けて、相葉たちに挨拶をした。

二宮がウィンクした。

私は、ふっと笑い返した。

二宮も笑った。

車は発進した。

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