アスタリスク【ARS.O】
第13章 ギター寺子屋【翔】
「いただきまーす!」
教科書を片付けた長机で、みんなで牛丼を食べた。
口いっぱい頬張って、みんな旨そうに食っていた。
その顔を見て、俺は満足だった。
ふと見ると、ユウは牛丼のふたをしたままで全然食べていない。
俺はユウの隣に座った。
「ユウ、お前牛丼嫌いか?」
ユウは、首を横に振った。
「じゃあ何で食わない?ダイエットか?」
ユウは、またしても首を横に振った。
「家に持って帰って、妹とお母さんと分けて食べる。お店の牛丼なんて、めったに食べられないから…。」
「え、でも…、冷めたら旨くないぜ。」
「いいの。」
ユウはニコッとはにかんだ。
「寺子屋の帰りに、妹を学童保育に迎えに行くの。お母さんはスーパーのレジの仕事で帰りは10時過ぎるから…。」
教科書を片付けた長机で、みんなで牛丼を食べた。
口いっぱい頬張って、みんな旨そうに食っていた。
その顔を見て、俺は満足だった。
ふと見ると、ユウは牛丼のふたをしたままで全然食べていない。
俺はユウの隣に座った。
「ユウ、お前牛丼嫌いか?」
ユウは、首を横に振った。
「じゃあ何で食わない?ダイエットか?」
ユウは、またしても首を横に振った。
「家に持って帰って、妹とお母さんと分けて食べる。お店の牛丼なんて、めったに食べられないから…。」
「え、でも…、冷めたら旨くないぜ。」
「いいの。」
ユウはニコッとはにかんだ。
「寺子屋の帰りに、妹を学童保育に迎えに行くの。お母さんはスーパーのレジの仕事で帰りは10時過ぎるから…。」