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アスタリスク【ARS.O】

第2章 深夜のバイト【アキ】

体をふき終わると、もうすることがなかった。

バイトは夜から。

コタツの余熱も冷めてきた。

私は、またベッドにもぐり込んだ。

オジサン、帰るとこあるのかな。

住み込みの仕事をクビになったんじゃなかったのかな。

そういや、結構高そうなジーンズはいてた。

あれ、DIESELじゃないかな。

案外お金持ってんのかも。

寝返りを打つと、部屋のすみにキャップが落ちていた。

「オジサン、忘れてったんだ。」

ベッドから下りて、キャップを拾った。

加齢臭でもするのかと思ったら、ほんのり香水の香りがした。

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