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アスタリスク【ARS.O】

第15章 アスタリスク【智】

「私、ユウって言うの。リーダー、寂しいの?」

「な、なんだよ。寂しくなんてねぇよ…。」

「だって、一人でぽつんとしてるから。」

ユウは、中学生なのに化粧をしていた。

「おめぇ、子供のくせに化粧してんのか。」

ユウは、目を丸くして驚いたあと、ほっぺをふくらませた。

「悪い?今は中学生だってメイクくらいするわよ。」

「悪くはないけど…、しなくても可愛いんじゃね?」

思ったままを言ったら、ユウは俺をビシバシ叩いた。

「痛ぇな、何すんだよ!」

ユウは真っ赤になっていた。

「なんだよ、可愛いって言っただけなのに怒んなよ。」

俺は腕でユウの攻撃をよけた。

「おいユウ!お前問題途中だろ。最後までやれよ!」

翔ちゃんがユウの襟首つかんで席に連れ戻した。

翔ちゃんまで、ちゃんと先生していた。

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