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アスタリスク【ARS.O】

第5章 幸せな食卓

潤の部屋の階にエレベーターが到着しても、アキは暴れていた。

何とか潤の部屋の前まで引っ張って来た時、潤の部屋のドアが開いた。

「今、コンシェルジュから連絡があったから…。」

ドアから覗いた潤の顔を見て、アキの動きがピタッと止まった。

みるみるうちに、アキが真っ赤になった。

「君がアキちゃん?いらっしゃい、とにかく入って?」

アキが、耳まで赤くなった。

そっか、アキも女の子なんだな。

アキは、おずおずと俺の後ろについて部屋に入った。

「これ、友達の潤。」

「はじめまして。リーダーがお世話になってるね。」

潤は、ニコッと笑ってアキに握手を求めた。

アキは、手をベンチコートでごしごしこすって、そっと差し出した。

潤は、アキの手を握ると、じっとアキの手を見た。

アキは、ハッとした様子で手を離して後ろに隠した。

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