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アスタリスク【ARS.O】

第5章 幸せな食卓

潤がアキの分の晩飯を用意している間、俺とアキはマイケルのDVDを見た。

アキは、小さな声で俺に話しかけた。

「潤がアンタのこと『リーダー』って呼んでたけど、アンタ元暴走族かなんか?」

「な、何だよ。そんな訳ねぇだろ!」

俺も小声で言い返した。

「じゃあどんな関係?部活かなんか?」

ジャニーズって、部活かな…。

「まぁ、とにかく後輩だよ。」

アキは、何となく納得した様子だった。

アキは、マイケルの曲もよく知っていた。

「アキちゃん、できたよ。」

潤がアキをダイニングテーブルに手招きした。

「わぁ…。」

アキのためにあらたに茹でられたパスタとスープが湯気を立てていた。

アキが席に着くと、潤はグラスに白ワインを注いだ。

ソムリエ並の美しい潤の仕草に、アキはうっとりと見とれていた。

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