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アスタリスク【ARS.O】

第6章 現実の生活

「アキ、俺が悪かった。デリカシーがなかったよ。」

俺は布団ごしにアキに話しかけた。

「やだ、帰って!」

アキは布団から出てこない。

潤がベッドをドカッと蹴った。

「オラッ、ギャアギャアわめいてんじゃねぇよ!病院行くって言ったら黙って行くんだよ!」

潤がキレた。

アキが飛び上がって驚いた。

その隙に潤がアキを担ぎ上げた。

俺はすぐさま連携してアキを潤の背中に乗せた。

潤はアキをおんぶすると、一目散に玄関に向かった。

俺はアキのベンチコートをつかむと、下駄箱の上にあった部屋の鍵を取り戸締まりした。

潤はその間にマンションの階段を掛け下りた。

マンションの前に停めた潤の車の後部座席にアキを押し込め発進した。

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