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アスタリスク【ARS.O】

第9章 チャイニーズレストランへ【アキ】

しばらく走って、二宮は 車を止めた。

「着きマシタよ。」

そこはレストランの駐車場だった。

看板には、チャイニーズレストランと書かれていた。

二宮とオジサンの後をついて店に入った。

お正月にオジサンと行ったチェーン店の中華料理屋とは違って、きちんとしたちょっと高そうなレストランだった。

「リーダー、遅いよ!」

サラサラヘアの長身の男が手を振っている。

アキちゃんに借りた雑誌で見た男。

「君がアキちゃん?よろしくね!」

サラサラヘアの男が笑った。

ひまわりみたいに笑う。

私みたいに日陰を生きている人間ではない。

太陽のように朗らかに笑うその男は、相葉雅紀と名乗った。

まぶしかった。

相葉は私の背中を押して、店の奥に連れて行った。

店内に客はいない。

いぶかしがる私に、「今日は貸し切りだよ。」とやさしく教えた。

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