アスタリスク【ARS.O】
第10章 宴【アキ】
「アキはバイトしながら奨学金返してるんだ。生活費と奨学金の返済で大変なんだよ。」
オジサンは櫻井に一生懸命説明してくれている。
「だから智くんにまとわりついて甘い汁吸ってるって訳か。」
櫻井はまったく聞く耳を持たない。
「甘い汁なんて! 俺がアキに助けてもらったんだよ! アキは給料日前で金がないのに、最後の食料のあんパンを分けてくれたんだ。」
オジサンは興奮して真っ赤になって話している。
「人間は2~3日食わなくても死なねぇよ。」
オジサンと櫻井はにらみ合い、空気は凍りついた。
その空気を破るように、二宮が口を開いた。
「翔さん、腹が減るって案外ツラいもんデスよ。」
ポツリと言った。
「どうせアキちゃんはもう大野さんに会わないつもりみたいだしほっときゃいいんデスよ。あ、相葉さん、ビールおかわり。」
二宮は、相葉に空いたジョッキを渡した。
相葉は空のジョッキを片手に厨房へと向かった。
オジサンは櫻井に一生懸命説明してくれている。
「だから智くんにまとわりついて甘い汁吸ってるって訳か。」
櫻井はまったく聞く耳を持たない。
「甘い汁なんて! 俺がアキに助けてもらったんだよ! アキは給料日前で金がないのに、最後の食料のあんパンを分けてくれたんだ。」
オジサンは興奮して真っ赤になって話している。
「人間は2~3日食わなくても死なねぇよ。」
オジサンと櫻井はにらみ合い、空気は凍りついた。
その空気を破るように、二宮が口を開いた。
「翔さん、腹が減るって案外ツラいもんデスよ。」
ポツリと言った。
「どうせアキちゃんはもう大野さんに会わないつもりみたいだしほっときゃいいんデスよ。あ、相葉さん、ビールおかわり。」
二宮は、相葉に空いたジョッキを渡した。
相葉は空のジョッキを片手に厨房へと向かった。