アスタリスク【ARS.O】
第10章 宴【アキ】
「お前、どこの大学だ。」
櫻井が聞いた。
「西山教育大学。」
私が答えると、櫻井の顔色が変わった。
「うちは貧乏だったら国公立しか無理だったし、塾も行けなかった。高校行きながらバイトして、受験勉強は自宅学習だけよ。」
「ノー塾で西山教育大学…?」
櫻井が黙り込んだ。
「高校の時のバイト代貯めて大学の入学金用意した。授業料は奨学金とバイト代でやりくりしたけどお母さんが死んだあとは生活費も稼がなくちゃならなくなって、復学なんて到底無理だった。」
「ねぇ翔ちゃん、西山教育大学ってそんなすごいの?」
オジサンが櫻井のシャツを引っ張った。
「ランクからいったら、僕の大学の方が上だけど…。西山教育大は国公立だし、ノー塾で簡単に行けるようなところじゃないよ。」
「そうなの?アキすごいんだな。」
オジサンが、羨望の眼差しで私を見た。
「大野さんは、高校も出てないデスからね。」
二宮が言った。
「オジサン、高校行かなかったの?」
「いや、入学はしたんだけど、3日で辞めたんだ。やっぱダンスの道に進みたくてさ。」
信じられない。
沸々と怒りが込み上げてきた。
櫻井が聞いた。
「西山教育大学。」
私が答えると、櫻井の顔色が変わった。
「うちは貧乏だったら国公立しか無理だったし、塾も行けなかった。高校行きながらバイトして、受験勉強は自宅学習だけよ。」
「ノー塾で西山教育大学…?」
櫻井が黙り込んだ。
「高校の時のバイト代貯めて大学の入学金用意した。授業料は奨学金とバイト代でやりくりしたけどお母さんが死んだあとは生活費も稼がなくちゃならなくなって、復学なんて到底無理だった。」
「ねぇ翔ちゃん、西山教育大学ってそんなすごいの?」
オジサンが櫻井のシャツを引っ張った。
「ランクからいったら、僕の大学の方が上だけど…。西山教育大は国公立だし、ノー塾で簡単に行けるようなところじゃないよ。」
「そうなの?アキすごいんだな。」
オジサンが、羨望の眼差しで私を見た。
「大野さんは、高校も出てないデスからね。」
二宮が言った。
「オジサン、高校行かなかったの?」
「いや、入学はしたんだけど、3日で辞めたんだ。やっぱダンスの道に進みたくてさ。」
信じられない。
沸々と怒りが込み上げてきた。