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☆ラリマーの扉☆

第10章 心汚き者

「ならばわたしの力をお借りしましょう」

「!?」

みうは驚いた。

「力って…?」

「あなたが勇気を出す力です…
コレであなたは友達と仲良くなれるのです」

「…嫌!いらない
あんな汚いやつらとはイヤだ!」

…ハムスターはまぶたをわずかに下げた。

「この先友達なしではやっていけないでしょう…」

そりゃそうかもしれないけど
私は望んでない!

「…いらないわ!」

「バサッと切り捨てないでください
…ではいきます」
 

さっさと終わらせたいかのような態度。

……


ハムスターはみうにまじないをかけた。

「たったこれだけ…」

「やめて!消して!」

「お前の望みが叶ったんだ
ありがたく思え」

悪魔の顔をしたハムスターは消えた。

「いやだ!」

オーロラの世界、みうは1人残された。

…嫌だ

~っっっ…

友達なんていらない
汚い存在じゃないの…

イヤだ、さっきの、夢にいる前の
心の痛みは…まぼろし!

嘘だわ、きっと…

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