テキストサイズ

☆ラリマーの扉☆

第10章 心汚き者

…そんなぁ…

オーロラ世界は、闇を覆い尽くした。

…消えてしまった。

みうは、現実に戻る。

起きた私の目は涙を流していた。

…あの、悪夢は──…本当かしら。


怖いわ、だとしたら…
友達なんていらないのに、無理矢理…

汚らわしい。
私と仲良くするなんて早い

……やめとけ………

大粒の涙を流すみう。

その涙、ホントは…友達が欲しいかもしれない。

だけど怖いの。

嫌われるの、怖い…


嫌われるくらいなら最初から友達なんて…
友達なんて出来ない、と定められているのだから…


出来る子は幸運
私みたいに闇娘じゃない

…こわい


…いらない、友達も────…

勇気でさえも─────…

絶望の…闇…


「…っ」

泣かなくちゃ…


ストーリーメニュー

TOPTOPへ