☆ラリマーの扉☆
第11章 真夜中の逢瀬~終わりを告げた逢瀬~
ぼくの家はお屋敷、眠るベッドの横のチェストは由良の写真。
昼間にもひっそり、会ったことがある。
その時に撮った写真だ。
由良はにっこり微笑む美魔女。
可愛らしくて、追いかけたくなるほどにね。
ぼくはクモの巣、由良は美しき蝶
だから捕まえたくなる…
それはたとえ話。
ぼくの妄想の一部。
…由良とはもう何ヶ月近く会えていないのだろう?
1ヶ月ぐらいか。
会えていなければ不安になるのも仕方がないかな
毎晩の楽しみで、駆け抜けるように
あの丘へ行っていたから。
…いつか会えると信じる。
そんな前向きな気持ちで。