テキストサイズ

☆ラリマーの扉☆

第11章 真夜中の逢瀬~終わりを告げた逢瀬~

「由良…」

壁なんてなかっただろ…?

由良、怖いのは自分自身か?
それともぼくなのか?

違うだろう…?

「由良!!」

赤い眼で流す涙と、大きい声で呼びかけるんだ。

煌めく少女を…!

あぁ…くそっ…由良は…ゆら…。

悔しさを込めながら、手をグッ!と握った。

声も出さず、ただ、雪のように涙を流す。
静かな、涙を…

あの、煌めく星のように────…

涙を拭い、自分の家へ帰る…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ