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☆ラリマーの扉☆

第13章 ~いやし~②

冷や汗が一瞬出たし、ふるえるし…
罪悪感もある…

先生が入ってきた。

先生は顔を見るなり
「おや?なぜここにいる」

「えっと…誰もいなくて」

深い顔をする先生に少しドキ、とした。

「それで…ボクの保健室をあらしたと
言うのかな?」

お…
お察しの通りだわ…

「荒らしてはいないですよ
先生のモノを探っていました」

正直に言っちゃう。
それでいいのよ、先生の発言が楽しみ。

「そんなに先生のモノが気になるかい?」

「気になる…あはは」

子供っぽく笑う梨咲
白月先生にかまってほしいな…

白月先生は梨咲に近寄って
梨咲を抱きしめ、あごを梨咲の頭に置いた。

「ずいぶん正直だね、君
そんな子はじめて」

それを言った瞬間、わたしの口元はゆるんだ。

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