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☆ラリマーの扉☆

第3章 理解者という契約と面影

*****

翌日、いじめが終わった。

長いこと続くのかと思ったが
ではなかったようだ。

1日の契約を結んで終わった、という感じ。

だけど──

昨日のことに何か関係してるんじゃないかな?

「倉崎さん」

昨日の、気弱男子がまた
何かしようとしている。

私はロッカーにもたれ
見守ることにする。

まわりは他愛ないおしゃべりをしている。

「なんだ」

無視しないのは
かつての親友だったからよね……

絶交したとしても
未だに返事をするなんて

「来て」

「……ん」

どこに連れて行くのだろう

私も行こうかな…

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