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☆ラリマーの扉☆

第14章 狂愛王子と捕らわれしハニー

「私はいつまでここにいればいいの…?」

悲しそうにしても美しさは変わらない。

「ずっと、ずっといるんだよ…。ここに」

逃げちゃいけない。
捕らわれていなさい…


「わかったわ…ならあなたの隣にいる」

さりなは言うことを聞いてくれるんだねぇ。

うれしいよ…

王子は、さりなの前に行き、ひざまずく。

「ありがとう、大好きだ」

さりなの手の甲にキスをした。

「はっ…あなた…」

ぼくをあなたと呼ぶなんて…
結婚したわけじゃないのに…

ドキッとするじゃないか。

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