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☆ラリマーの扉☆

第15章 狂愛王子と捕らわれしハニー2

さりなのからだは
腕や首には、鎖の跡がクッキリ残っていた…。

「美貌だけじゃない、美しいからだも持っているな…」

捕らわれしハニー。
誰にも見つからないこの豪邸で…

ぼくたち二人で愛し合う。

「やっ…」
おびえたり、警戒する顔もまた素敵

警戒なんてしないで?
…しても、逃げられないんだよ?

もちろん死ぬこともできない

夢の創世主のボクを殺さぬ限りはね──

愛しのハニー。
夢みたいにまた逃げたら

薔薇の鎖でお仕置きだよ──?

「おびえているのかい?」

さりなを抱きしめて
安心させようとする。

「うっ…」
かすれる声でしか応答できないさりな。

「落ち着いて、ハニー……」

そう言えばさりなは絶対に
落ち着く。

両手に魔力があるのかというくらいに
ね…

「はっ…はぁ…わかったわ」

さりなは
反抗しないし、従順。

不思議なくらいに……ね。

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